今回は以前から気になっていた、ステム異状(引っ掛かり症状)の原因究明をする為、ステアリングヘッド回りを分解しました。
狭い所でフロントをばらすことになり一苦労です。
大まかな作業手順は
① バイクを直立状態にしてハンドルをベルトで吊って固定
② ホイール周りのボルト類を緩める。
② フレームにジャッキを掛けて、タイヤが浮くまで持ち上げる。
③ エンジン下のフレームに木製の台をかましてジャッキを下げる。
④ 再度ハンドルを固定しているベルトを調整して転倒防止(安全第
一)
⑤ キャリパー、ヘンダー、ホイール、フロントフォークを取外す。
いよいよステムの分解です!
⑥ 「フォークステム・クランプスクリュー」をユルメ、フォークステ
ムボルトを緩め抜き取ると、上部ブラケットが外れ、下部ブラケッ
を下方向に抜き取ることが出来ます。
ステアリングヘッド回りを分解後、フレームにベルトを掛けて新たに「転倒防止」
時間を掛けてテーパーベアリング、アウターレースを確認しましたが原因不明。
取りあえずテーパーベアリング、アウターレースを全て取替えることにしました。
ばらしたついでに、フロントフォークオイルも交換です。
一晩、逆さ吊りにしてオイルを抜きました。
カワサキのフロントフォークオイルG10とG15をブレンドして、純正の粘度より少し柔らかめにしました。
さて難関は、ステアリングヘッド内にあるアウターレースを抜く作業です。
パイプや鉄棒をアウターレースに直接当て、ハンマーで打ち抜く方法もありますが、ベースに傷をつけないためにストレートの専用工具を使いました。
画像の状態で下からパイプなどを専用工具(リムーバー)に当て、ハンマーで打ち抜きます。
心配していたよりも簡単に抜くことが出来ました。
抜取る作業よりも圧入する作業の方が難しいです。
レースの外径とほぼ同径のソケットレンチを当て、それに12mmの長いボルトを通して締め付けて圧入しました。
最後にソケットレンチをアウターレース端面に当てハンマーで叩き、打音で圧入状態を確認!
上下のアウターレースは無事に圧入完了しましたが、ステム下部に圧入された、ベアリングを貫くことが出来ず、「ライムグリーン」でお世話になりました。
流石プロですわ!鏨を使ってあっという間にベアリングを抜取、新しいベアリングを圧入していただきました。<(_ _)>
感激のあまり画像を残すのを忘れてしまいました(笑)
お陰様でステアリング関係を組み立て、作業を完了することができました。
3月27日テスト走行
久しぶりにいい天気で春らしくなり、テスト走行を行いました。
ステムの引っ掛りは解消、やはりベアリング関係であったようです。
ハンドリングも調整したのでコーナリングもバッチリでした。
フロントフォークは元々硬めではありますが、普通に走る分には問題ない状態でした。
後はフロントを分解したときに、ヘッドライトが動いてしまったので光軸を確認しました。
今回の作業で使用した主な工具です。
奥 :手作りのフレームの下に入れる台
手前:右から手持ちの工具をかき集めての即席のベアリングレース圧入
工具
パンタグラフジャッキ、今回ストレートで購入した「ステムベア
リングアウターレース リムーバー」長い名前です。
今回の作業で使った主な材料です。
左右、カワサキ純正フォークオイル(G10、G15)
中央、ハーレー純正ベアリンググリス
ベアリングの写真は撮り忘れました(笑)
蛇足かな?
近所の「早咲きの桜」が咲きました!
この桜は昨年よりも遅い開花です。
一般的な染井吉野は、「400度の法則」、「600度の法則」からすると開花時期を過ぎています。
現在の桜は寝ぼけ状態なのでしょうか?
桜の開花でよく知られているのは「600度の法則」です。
2月1日からの最高気温を足していって合計(積算)が600度に達すると、桜が咲くというものです。
また、「400度の法則」もあります。
2月1日からの日の平均気温を足して合計(積算)が400度達すると、桜が咲くというものです。
600度の法則よりも、400度の法則の方が誤差が少ないという説もあります。
開花の時期を司る条件として、「休眠打破」が有ります。
冬の間に一定程度の寒さがないと「開花スイッチ」が入らないので、冬が暖かすぎると開花が遅れるようです。
また、開花時期、直前の気温も大きく影響するようです。
冬の寒さに耐え、春を待ちわびて、春が来たら暖かさに誘われ花をぱ~と咲かす。
桜も感情があるようですね。
「冬は寒いから分厚い布団を用意して眠りについたが、暑くて良く眠れなかったから眠~い。やっと春が来たので布団から出たいけど、何だか寒いから出られない。」という状況なのでしょうか?
私の生活のようです(笑)
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